ブラームス
5月3日はフィルハーモニー・ド・パリで、コンサートのラジオ中継が行われます。と言っても無観客な上にラジオなので、私服です。
私のいる緑ではなく、もう一つの青グループが行うコンサートの為に、私は乗る予定ではなかったのですが、前者のオペラ「繻子の靴」を弾かなくて良い事になった為に、急遽こちらに乗る事になりました。
ブラームスのハイドンヴァリエーションと交響曲第2番というプログラムです。ブラームスにオペラはないので、久々のブラームスは本当に楽しい。
学生の頃に弾いた印象では、ブラームスの交響曲を全部弾くとエネルギーを使い果たしてクタクタでしたが、オペラで2時間弾きっぱなしと言う事も珍しくもない今となっては、随分あっさりと終わってしまうのだなと言う感じです。
元々このコンサートは、バレンボイムの指揮でアルゲリッチのピアノという目玉企画でしたが、お二人共早々にキャンセル。新しい音楽監督が指揮するとつい最近まで発表されていましたが、そちらもキャンセル。最終的にパーヴァ・ヤルヴィになりました。
お父さんのネーメ・ヤルヴィは、以前ロンドンフィルでご一緒しましたが、パーヴォは初めて。お父さんとは正反対のクールな音楽です。
自分の音楽を押し付ける事はなく、自由に弾かせ、言葉少なに淡々とリハーサルを進められますが、何度も繰り返す事によって自然とこちらが手懐けられる感があります。
本番ではどの様になるのか、楽しみです。